my light shines on

uk・usの音楽ニュース、ちょっと偏ってるけど…かなり。

Tokyo Glasgow そしてどこでもない場所、two sunsets

PastelsとTenniscoatsが溶け合っていって、英語と日本語も溶け合っていって、その後でとても深いところまでまっすぐ届く音と歌。
わずかの接触でも壊れてしまうんじゃないかと不安になるほどにも美しいのに、なぜかどこかが懐かしい…
素敵な音と出あって、それを言葉にすることができないなんてほんともどかしいですね。
テレビやラジオから聞く以外はひさしぶりに日本語のうたを聞いたけど、驚くほど違和感がなくて、Pastels+Tenniscoatsの音の上でのびやかなさやの歌声にしっかり心を鷲掴みにされちゃいました。
聞いているとなんだかどこにもない場所に(とても広くて深いところ)連れていかれてしまいそうになる。Pastelsにしても実に12年振り!となるアルバムだそうで、Pastelsというベースは変わらないもののしばらく固定となっていた視点がTenniscoatsとの出会いで解放されたんじゃないかなって思う。ジザメリカバーのabout youもこのアルバムの流れで聞くとさらに深い!

パステルズのマイスペースに投稿されたブログtwo sunsets memoriesは、スティーブン・パステル自身による今回のアルバムに対する思い出が綴られています。
最初はスタジオで産まれた魔法が思うようにレコーディングに反映されなかったり、もどかしい感もあった二つのバンドが、音を重ねながら段々と近づいていって最後にこのアルバムの上に強いつながりを描く姿がさらにこのアルバムを聞くことを特別な何かにしてくれます。
アルバムに入ってるSong for a friendって曲もこのエピソードを読むとなおさら歌詞が心に響いた。
アルバムを聞いてみられた人はぜひこちらも…
http://blogs.myspace.com/index.cfm?fuseaction=blog.view&friendId=34956822&blogId=499921137

two

The Jesus And Mary Chain>>>The Power of Negative Thinking

最近衝動買いしてしまったのがB面の曲とかデモ音源が詰め込まれたアルバム4枚組みのジザメリボックス、超ボリューミー!(そしてなんだそのタイトル)
しかも私は正式なリリースのアルバムは3枚しか持ってないという無謀状態・ま、いつものことだから構わないけど。
アルバム1枚につき約20曲入っていて一気に81曲のジザメリ音源が手の内に…そんなわけでまだ1と2しか聞けてませんがいきなり兄の歌うUp Too High(デモ←この曲はリユニオン後のライブでしか聴いたことなかった、ジザメリの要素みたいなのがいっぱいって感じの曲)ではじまるこのボックス、最高です。
以前読んだインタビューでジムが〝ジザメリでウィリアムと一緒につくった曲なんてほんの少しで実際のとこほとんどの曲は兄貴がつくってる〟って言ってたのを裏付けるかのごとく兄ちゃんの歌がたくさん聞けるとこが兄ちゃん萌な私的にはポイント高い。(もちろんジムの声も大大大好物ですが!)Living EndとかRiderとかOn the Wallはほんと兄ちゃんのための曲だなぁと思う。
そいで兄弟が無駄にうめいてるCrackedとかShakeなんかもいいんですよ・もう訳わかんなくて、その直後にHappy When It Rains とか Happy Placeなどの美メロ系くるともはや目の前クラクラ状態。
ジザメリカバーならサーフィンUSAだってフルドラッグだし、My Girlなんてこの上もなくダーク。
Bサイドやデモであるためどこか荒削りなとこがPUNKでいいんだよね。
ボックスについてる超美麗ブックレット(やっぱ海外はデザイン上手いわーとか見てるとグラフィックデザイナーは日本人の方だった、すごい!色の限定の仕方やブラシ使いがものすごくこだわりがあってクオリティー高いと思った。あとあのロゴはゴスだよねぇ)で〝Bサイドがアルバムの曲よりすごいとかは思わないけどリラックスしてたりするのは確かだね〟ってジムも発言してました。
漠然としたイメージが鮮やかな形を現す瞬間にでくわしてしまう、ファンにとってはきっと特別なBOXです。

そんなわけで今回のジザメリ落書きはディスク1のYou Trip Me Up [Acoustic] からのインスパイア。ジザメリコンセプトに忠実に、スイートなイラストにダークなネタで。
このプロモの海辺ロケーションのコンセプトがいまいちわかんなかったんだけど、アコギだとイメージがまんま溶ろけちゃいそうな夏の海なんですねー。
ちなみに本来プロモビデオ撮影が大嫌いなジムが唯一気に入ってるのがこの曲のPVだそうで、その理由はとにかくメンバーもスタッフもみんなパーティーで酔っ払いすぎて自分がなんのためにここにいるのかさえもわかんなくなってる間に撮影されてたからインタビューで言ってました←駄目じゃん。ワーナーの迷惑な申し立てのせいでジザメリのPVはYouTubeで見れなくなっちゃって、めぼしいとこは慌てて落としたんだけどこの曲を逃してしまったのは残念。
ジザメリパーティー

ピーター・ドハーティ>>>Grace/Wastelands

ソロアルバム


















リバティーンズは特別だ。1曲目を聞いたとたんに否応もなくて巻き込まれてしまうからね。それで悲鳴をあげながらはしごにしがみついてたり、つまんないスティーブの家の窓を叩いたり、気がつけばスクリュードライバーをこめかみにあててたり、やくざな二人組みに埋められてみたり、どうしようもない日常をなんとかやってくのだ。まるで・本当に・何かを共有したかのようなあんまりにも強烈な世界観。もしリバティーンズがリユニオンしたってその続きが見れるのかどうかはちょっと不安な気もしてた。でもその続きはちゃんとここにあってそしてこれからも続いていくのだ。

スティーブン・キングって作家がいて、彼の小説は異常な程映画化されてるのだけど、映像にしてみたいってその気持ちは彼の本を読んでるとすごくわかる気がする。それほど細かく描写が施されてるわけでもないのに、主人公の立ってる場所の周りの風景の色合いやら質量すらを感じてしまうのだ。そんなハイレベルな文章力で書いてる小説のジャンル的にはホラー。スティーブン・キングは両極端に引き裂かれてる作家だと思う。ピートもそんなレベルの天才なんだと今回のソロを聞きながら実感してしまった。高い文学性と評価されながらもこのアルバムで共有できるのは自分のなかのどうしようもない部分。炎の中から〝むかつくヤツの首を差し出しなさい〟とか要求しながらサロメが出てくる非日常に、その凍りつくような自分の部屋の寒さの中に存在する暖炉の暖かさなんて普遍的な部分が鮮やかに伝わってきたりする。ピートの歌詞については確かに文学的であるためにこういう訳にならざる得ないんだろうけど、本当は〝愛をみつけるなんて簡単〟って意味を〝new love grows on tree〟って言葉で表現しちゃうからすごいんだけどなぁって思う。児島さんの訳にはもちろん申し分なくて、言葉って文化を背景に持ってたりするからほんとに難しいんだけど…

理想郷アルカディアの探求・普通は引くでしょってそんな夢を一緒に追っかけてみたいって本気で思わせてしまうとんでもないアルバム。まだDVDを見れてないんでなんだけど、レビューとか評論家の方の書かれてる〝ピートは本当の天才〟がアルバム売りつけるための飾り文句じゃなくて本物だからすごいんだ。そしてその世界観を強固に支えてくれたコクソンのギターにほんとうに感謝!

little pop rock/おとぎの国のダークランド・シスターヴァニラ

リトルポップロック
<2005年3月リリース>
ジーザスアンドメリーチェインが98年にリリースした彼らのラストアルバム(とは言え再結成してくれましたから、第1期ってとこ?)”Munki”に収録されてるモータッカーって曲にコーラス参加。
ウィリアム・ジム リード兄弟の実の妹、リンダちゃん(ってちゃん付けしちゃ怒られる年なんだけど。それなのにこんな舌足らずヴォイスです。リード一族恐るべし)が初めてシスターヴァニラとしてクレジットされたのはその時なんだそうです。
モータッカーとは言わずと知れたヴェルヴェットアンダーグランドの女性ドラマーの事ですね。ジザメリの初代ドラマー、ボビー・ギレスビーも彼女のスタイルでドラムを叩いてたって事はなんか象徴的です。
“Munki”の収録時にすでにアルバム製作まで話が出てたに関わらず、little pop rockのリリースまで7年かかったってのも、すごいような気がします。その上シスターヴァニラってのはウィリアム兄が妹につけたあだ名なんだそうで、理由は「彼女が見たこともないほど白い肌をしてるから」もうなんかめちゃめちゃ妹萌えです。

レビューを見てるとヴェルヴェットの3rdに例えられることが多いみたい。ヴェルヴェットの方は2ndをリリースした後ケイルがバンドを去って、ひとつの熱狂が過ぎてしまった後って感じなんだけど。
(リンダが大ファンだったから?)このlittle pop rockにデュエット参加しているパステルズのスティーブンも”pastel blue”って曲は「歪んだヴェルヴェット」と絶賛されてるそうです。(確かにこの曲はなにかしら狂っているから息を呑むほど美しい、そんな感じがするですよ。)
だけどもこのアルバムは単純なアフターって感じが私にはしない。ウィリアム兄はギター弾きまくりの、ジム兄はコーラス歌いまくりのこのアルバムである意味リンダのスイートなヴォーカルが媒介となって、ジザメリのもう1つの本質を曝け出しちゃってる、そんな感じがするんです。
張り詰めた糸は切れてしまって、甘く熟れた果実は腐り落ちてしまって、だからこそこのアルバム2曲目の”can’t stop the rock”って言葉は鮮やかに際立つ。嘘みたいな青空のてっぺんからずっとずっと落ちていって、そのうち地面に叩きつけられるのはちゃんとわかっていんだけど、やっぱり落ちていってしまうのは気持ちがいい。結局のところ、とどまる事など出来ないのだから。
last.fmでフルトラック視聴もできます→http://www.last.fm/music/Sister+Vanilla

またしばらく抜けられなくなるアルバムになりそうです。ここんとこいいかげんジザメリは致死量とってるんだけどなぁ…
98年から7年かかったったとは言え、本人たち結構いい年だってのに歌詞がまだ相変わらずイタイタしい。ジザメリの新作にも中途く期待しとこっと。振り返ってみればこのアルバムを足がかりに彼らは復帰してきた訳で、そんな再生を導く役割を果たしたアルバムのコンセプトが妹萌えとはやっぱリード兄弟最高!!!!!です。